見てきた。ネタバレっす。








さてリアルエヴァ世代であってもリアルタイムで見たワケではないし、ハマったのもある程度熱狂が引いたあとだったので、思い入れがそこまで強烈にあるわけではないのだけれど、やっぱりエヴァエヴァなんで。ラミエル戦で零号機が荷電粒子砲から初号機を庇うシーンで一瞬泣けてきてしまった。映像的にもラミエル戦は「映画館で見てよかった」と思える迫力があった。作戦直前にトウジとケンスケの留守電を聞かされるシーンも、尺のせいかこの演出の為か知れないけどハブられた家出イベントを補って余りあるものだったし、素晴らしく無駄に力の入った陽動兵器郡(個人的に新エヴァで一番描写がパワーアップしたのは普通兵器や兵装ビルだと思う)と、モーフィングして全方向を焼き払うラミエル。旧作に比べ格段に威力倍増したラミエルの攻撃によって焼け野原を越えて溶鉱炉状態になる砲撃陣地。いやあ最高ですね。陽電子砲をエヴァが撃つ必要性のなさを除けば。ライフルはその場に固定って…。じゃあエヴァいらねえだろ…撃てよオートかなんかで。漫画版だとライフル掴んで移動してたのに。


どうでもいいけどヤシマ作戦時にミサトさんとリツコがラミエルを眺めるシーン。なんというか、近過ぎねえか、そこ。話が終わった瞬間にラミエルのビームで爆破即死亡みたいなMADムービーがそのうちニコニコで作られるといいな。




まあ基本ベタ褒めな姿勢なんですけど、要所要所端折られてるんで、やっぱりエヴァを見たことある人向け、の映画だとは思います。新約Zよろしく。特にトウジに殴られる理由(エヴァパイロットであることを教室のPCで明かすシーン)とか、家出先でケンスケに会ってからの「ただいま」とか、削られてますし。家出イベントに関しては端折ったと言うより演出として別のシーンに差し替えたんでしょうけど。自発的に帰るよりもあのほうが「どうしょうもなさ」というか、結局逃げられないんだと感じさせるにはベターですからね。そのうえ帰ったら帰ったであのラミエルの攻撃食らうシーンが旧作では一瞬だったのが数十秒に延びてて、あんまり苛めてやるなよ、と。旧作ではあんま感じなかった「乗りたくねえなあこんなの」感が強烈。ミサトさんの「エヴァがやられれば私たちも自爆すっから」という台詞も説得力としてはイマイチ。別にエヴァに限らず決戦兵器が負ければ満足して敵がゴジラ島に帰るワケじゃねえんだから、巻けたらどの道死にますよ。勝つにしたって心理的・肉体的ダメージは残るわけで、0か100かで生きてる大人らが子供に戦わせる理由としてはやっぱ、ねえ。ジアースに続いて乗りたくない主役メカだな(次点はゲッター)。


新要素については本編・予告含んで各所で議論されてるんでで、一番気になった使徒の番号の違いと総数13体について。欠番の第3使徒についてはカヲルが繰り下がって納まるのか、予告に出た新キャラか、ループ説を前提にして考えると案外シンジかも知れない。カヲルの「また3番目とはね」という台詞がダブルミーニングとして機能して面白いし。根拠?ねえよンなもん。削られる使徒に関しては…やっぱり蜘蛛とか蜘蛛とかかな。あとマグマ。