トリックスターズL (電撃文庫 (1174))

トリックスターズL (電撃文庫 (1174))



いきなりですけど数学の代入ってあるじゃあないですか。あれ解く時に僕は公式使わず勘で適当な数字を入れてみて、そっから誤差修正で近しい数字を代入してみて正解にたどり着くっていうスタイルでして、それが通用した中学時代はまだしも、高校で数学がボロボロになったんすよね。怖い怖い。


んで何でそんな話したかっつーと推理小説における犯人の当て方に関しても同じやり方で、誰が犯人なら一番しっくりきて一番面白いかという条件で絞り込んでいくんで、割と犯人は当たることが多いんですよ、犯人は。この本も犯人だけは当たりました。トリックは代入パターンが多すぎて思考放棄。特にこの本の場合ただでさえ魔術orトリックだからナー。以下ネタバレ。




んで犯人の妹さんなんですけど、常に兄の魔術を肩代わりしてたって無理がないスか?だって常に妹と一緒にいるわけじゃないだろうし、夜起きてトイレに行きたくなったときに「よし、車椅子作ろう」とか一度でも思ったらその時点でアウトですよ。一緒にいるときも兄の作ろうと思ったものを図り間違えたらゲームセット。特に兄の性格考えるに完成するまで何を作るのか妹にさえ教えなそうだし。ボールペン作ろうとしたらシャーペンが出来上がったりして「今日は音の出が悪いな」とか言ってたんじゃねえのかな。だとすると十数年騙し続けてきた妹が天才的なのではなく騙され続けた兄が馬鹿なだけな気がしてきた。



で、佐杏先生の傍若無人ぶりがどっかで見たことあんなー、戯言シリーズの赤い人か?と思って考えてたら、この人アレだ。榎木津だ。すげー我侭。