南海奇皇(ネオランガ) Vol.3 [DVD]

南海奇皇(ネオランガ) Vol.3 [DVD]


何故か東京MXが再放送が始まった&ニコニコで検索してみたら第1部が全話あったので。TVシリーズのアニメで欠番なしで最終巻までDVDを揃えているのはこれとNOIRベターマンってくらいには好きなアニメ。ダビングしたくとも置いてないからね(なのでガンダムとかその辺はVHS)


ロボットやら怪獣(としておく)やらが登場するアニメでありながら、コンセプトとしては「空から美少女が降ってきた」系の話だと思う。ただ世に溢れる空から〜系作品と一線を画するのは、日常に突如現れた非日常を「そういうものだから」という一言で日常に溶け込ませずに、周囲の人間が現実的に対処しようとしたところでしょう。




Q・貴方の街に突然怪獣が現れ、Aさんの家に居着くことになりました。怪獣はAさんとその姉妹の言うことしか聞きません。どうしますか?


A・法律で排除する。




この際に日米安保条約に追加条項だとかがリアルであるかはどうでもいいんです。それっぽいだけで。


またネオランガ=神という設定に反して、各話で巻き起こる騒動のスケールがチンケで日常的なものばかりなのも、所謂「空から〜」系の特徴の1つで、それでいてそんな日常的な事件も(ランガという力を使ってさえ)満足に解決出来ず、理想と現実のギャップに苦しむ主人公というのがこの作品のカラーかな。好対照の作品を挙げるとすると、最近のものでは「To LOVEる」辺りかなー。宇宙の支配者の娘という無駄なスケールとか、宇宙人であるという事実を「なんだやっぱそうだったのかー」で済ますクラスメイトとか。確かTo LOVEるの1巻か2巻に「修学旅行を中止にした台風をララが吹き飛ばす」って話があったと思うんですけど、あれがネオランガの場合だと「台風を吹き飛ばしたはいいが後日お前らのせいで雨が降らずに農作物が枯れちまったじゃねーかという苦情が殺到」みたいな。


まあこのアニメが好きな理由はそれとは別にキャラにあるんすけど。夕姫可愛いよ夕姫。だって、お前、小学6年生だよ?6年生の小悪魔キャラっすよ。「キスしてあげる」ですよ。仙台エリですよ。トリエラですよ。基本傍若無人な好きなように生きてやるタイプのキャラなんだけど、齢12にして女としての武器を自覚し、相手を利用するときのみ媚びて敬語で話すところとか、それでいてやっぱり小学生だから物事深く考えないバカっぷりとか、藤原さん(ロリコン)に騙されていたことに気付いて平手打ちかますシーンとか、敵には容赦ないけど自分の庇護下に入った人間には優しくする女王気質とか。何の話だっけ。


あと長女の魅波も好きです。一応主人公であるところの次女(海潮)はどうでもいいです。まあ、長女と三女は人気が出やすいというか、共感を呼ぶキャラとして(魅波は社会人的な愚痴、夕姫は歳を取ると言えなくなるような台詞を正面から言ってくれる)作られてるんで、丁度中間に位置する海潮は割り食ってんなあって感じはします。話としては海潮主役の方が好みの回多いんですけど。9・10話とか、13・14話とか。海潮ってよりヤクザ?


第2期に関してはまた別の機会に。