ガン×ソード VOL.2 [DVD]

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冒頭ナレーターが銀河万丈なのでボトムズを思い出す。ウドみたいな町も多分あるよねこの星。ボンクラ達の理想郷だし。



オマケ。高橋監督繋がり





第6話「ハートに火をつけて」
26話あれば3、4話はこういう毒にも薬にもならない繋ぎの話があるよね。最後にヴァンが戻ってくるのも不自然だし、今回のゲストキャラ二人も1話のラッキーや2話のヒゲに比べるとインパクトが弱いし。確かにコレをアクエリオンの後に見たら「つまらねえ」と切り捨てられるのもやむなしか・・・。掃きプリヴァンが掃きプリマンにしか聞こえない。


唯一気になったのが簡易結婚式の値段。あんな流れ作業5分で5万円はボッタくりすぎじゃねーの。調べたら確かに現実の小型結婚式も5万前後が相場っぽいけど、それでも30人は呼べるみたい・・・。


第7話「復讐するは我にあり
孤島で立ち往生する話。ダンを使えよダンを。時が止まった島の柱時計がダンの召喚と同時に揺り動く演出がいい感じ。


第8話「その絆に用がある」
ジョシュア登場。Kではガンソの第1話から登場してたからもっと早く出るのかと思ったら意外に遅かった。ジョシュアの言う「復讐は何も生み出さない」はもう復讐に対する定型句みたいなもんだけど、フィクションにおける復讐全肯定派としては何寝言言ってんのとしか。こういう事言う人は自分が復讐する人と同じ立場になったことがないし、「何も生まない」ってのも別に当人達も何かを生み出すとか得ようとか考えてないしね。ただ復讐心というか人の感情は時がたつに連れて風化しちゃうものなので、数十年越しの復讐とかはウソくさい。忘れることなく時たま浮かび上がる記憶が殺意に達する程度で、数十年持続する感情を基に計画を練るのは不可能だよ。喧嘩商売でも言ってたじゃないすか。「


「イヤなことがあったならとにかく寝たほうがいい。脳ってのは寝たら感情が薄れるようにできている。やる気に目覚めている時など迷惑な機能だが、つらい事があった時には本当に助かる」


って。まあここら辺も手垢だらけの定型句だろうけど・・・。


・常連かよ
常連かよ。


第9話「カルメン故郷に帰る
うーん。結局あの花は人の心を不自然に明るくさせる麻薬みたいなもので、あの花のおかげで町にも溶け込めたし、カルメンが帰ってきたときの住人の反応も花の影響ってことかしら。自分が疎まれる原因だった父親への憎しみと、唯一の肉親である父親への愛情との板ばさみになってる感がリアルでした。「お父さんに倒れられたら私なんのためにこんなことしてるのかわからないじゃない!」。


6話と同じくダンが全く出ない話、の癖に中々完成された話なのでやっぱりロボットアニメじゃあないなコレ・・・。ソードフィッシュでよく戦うビバップも、戦闘機アニメとは呼ばれないしね・・・。


第10話「海よ サンキュー」
久々の濃いキャラカイジさん。名言「陸ダメ」。全く指示になってない独り言を受けて部下に命令を下す副長が面白かった。


移動手段に何故ダンを使わないのかという突っ込みに作中で回答。「ヨロイは乗り物じゃない」。カギ爪に対する執着心の割にはここら辺が中途半端・・・。ついでにヴァンが最高にボンクラに見えた回でもあります。チケットを取ってきたジョシュアに対して「遅いぞ!」と怒鳴るヴァン。トイレから出てきて「(列車が)出てるじゃねえか!」と怒鳴り、あれは貨物車だと聞かされて「そうか・・・」と呟くヴァン。いやーいるよねこういう人。


第11話「さよならのありか」
ゾネット編。ガドヴェド他のカギ爪メンバーも登場する話ですが、Kだとガンソ登場から3話目にしてこの話なんだよなあ・・・。まあしばらく荒廃世界に戻ってこれないし、他の話はいまいちスパロボに適してないから仕方ないか・・・(せいぜい8話の「その絆に用がある」くらいか)。オリジナルセブンのロリっ子とショタっ子が頬を舐めあって慰めあう仕草がエロい。


ミハエルに帰れと言われて落ち込むウェンディ、同じことを経験しているジョシュアの台詞、ヴァンの理不尽かつ正当な暴言が絡み合って、仲間が一度バラバラになるあたりジュピター・ジャズを彷彿とさせる、いかにも山場って感じの話。EDに被さる挿入歌の曲調のおかげでますますビバップぽく・・・。


第12話「帰らざる日々…」
ゾネット編その2。ガドヴェドとヴァンの再会と対立。エンドレスイリュージョンが囚人惑星・・・。だからボンクラとキチガイが多いのか。そりゃあ住民全部が犯罪者と犯罪者の掛け合わせで生まれてるなら、中には変なのも生まれるか・・・。オリジナルセブンは所謂看守なのね。ヴァンの体はやっぱりダンに依存してると判明。


ついに姿が判明したカギ爪の男とレイ。いい引きだ。


第13話「夢の途中」
ゾネット編完。カギ爪の男はディオみたいな悪のカリスマかと思ってたら、どっちかというと善意で悪意を押し付ける形のシリアルキラーっぽい。この惑星が囚人惑星なら、犯罪者の血統が生み出した純粋なる悪意みたいな感じで、ネウロのシックスに近いのかも。「彼女はアナタの心の中に生きているならそれでいいじゃありませんか」「彼女は私の中にも生きている、となると貴方の夢はやはりおかしい」とか「あらー」とか、悪役としてはいいキャラしてるよなあ。レイvsカギ爪で同時進行のヴァンvsガドヴェドも、主題歌をバックにしての格闘戦、カギ爪を発見した時のヴァンの哄笑からの一合と、ロボットアニメというか、バトルモノのカタルシスが詰め込まれた熱い展開で良かった。毎回のようにメカを出してバンク戦闘を繰り返すよりは、数話に一回気合を入れたバトルを見せてくれたほうがいいよ。


最後はウェンディとヴァンが再びコンビに。良かった良かった。