ジャンヌ・ダルク

いやあ参った。何が参ったってリアンに。



終盤(多分)にロジェの精神世界に入り込んで、憑り付いてる死神を倒すイベントがあるんですけど、そんときにリアンが出てきて「ねえロジェ、私を愛してるわよね?愛してるならそこの女(ジャンヌ)を殺してよ」と。当然このリアンは死神が化けた姿で、ロジェがキチガイみたいにうーうーあーあー唸ってる間に本物のリアンが「そいつは死神よ!騙されないで」と現れて共同戦線(ただでさえ基本HPが低いうえにLVが味方・敵に比べて低く、さらに装備がリアンが死んだ時のもの、つまり現メンバーより数ランク落ちるゆえに攻撃・防御ともに貧弱で、トドメにNPCの宿命で果敢に突撃するのですぐ死ぬ)。終わるとジャンヌがリアンに謝罪するわけですが(身代わりに火炙りにされたので)、その際のリアンの切り返しが



「謝っても許さないんだから。すっごく怖かったんだよ。すっごく熱かったんだよ。昔から呼べばジャンヌが助けにきてくれたから、私、何度もジャンヌを呼んだわ。叫んだわ。なのにどうして助けにきてくれなかったの?」(顔グラは笑顔)



ここでプレイヤーとしては「ああ、こいつも死神なんだな」と予想する。でも本物でした。死んだ人間は大抵美化されるか善人になるのに、このリアンはリアンのままなんですよ。何が言いたいかというと死んだ人間をダシに「きっとあいつもそれを望んでいる」「あいつがそんなことを望んでいると本気で思っているのか?」って説得するのは汚いというお話。


でもリアンがジャンヌの身代わりになった理由=ジャンヌが戦線離脱した理由は、弓で撃たれそうになってるリアンをジャンヌが助けたからなのに。まあ誰も(リアンが狙われてることに)気付いてなかったからこそジャンヌが割って入ったんで、ロジェやリアンからすれば一方的にリアンが身代わりにされて割り食ったとしか見えないのかも知れないけど。



あと精神世界内に再現されたドンレミ村で幸せに暮らすロジェとリアンはアレですね。ハーメルンのバイオリン弾き(TV版)最終回。


「ハーメル、この人どうしよう?」

「俺は掟を守る。余所者には関わらない」