最終回。まとめられんのー?と心配してたが意外と綺麗に着地した。けど審査員が求めてたのは平均点の着地じゃなくて0か10かの着地であって…。とは言え最終回前半のカレンVSスザクのバトルの前後に挟まれた各人の戦う理由の演出と、ラストの皇帝暗殺で解放されて沸き立つ一般市民の歓声の中でルルーシュのことを一人叫び続けるナナリーの絵はグッとくるものがありました。


CCの本名やらギルフォードなんで生きてんの?やら未回収の複線もあり、本編全体として見ても唐突なCの世界や、計画を実行に移すタイミングがよくわからない皇帝やら(CCの場所はリンクしてるマリアンヌが知ってるはずだし、目的が同じ皇帝にそれを隠す理由もない)、ご都合主義を突っ込めばキリがないものの、それらを帳消しにするほどに毎回徹底されたどんでん返しと、そこから起こる視聴者の驚愕をさらに煽る次回予告(徹底しすぎて見方によればギャグにも見えるが)、今までのアニメにない主人公像は、エンターテイメントとして最高に面白かったと思う。特に次回への引きに関しては、これほど1週先が気になったアニメもそうないので、リアルタイムで見てて良かったとつくづく。


エピローグはキャラクターが多いアニメの宿命か、余りもの同士でワケのわからん組み合わせにされてる人達がワケわかめでした。中華姉ちゃんと黒の騎士団の青髪ロンゲとか、オレンジとアーニャとか。オレンジとアーニャは最後の一騎打ちで(あれも余りもの同士の感が…)記憶を封印したギアスを解いてやったとか、元はどちらもマリアンヌの従者とか、無理やり繋げれば繋がりそうではあるけど、中華姉ちゃんはなあ…。ヒゲでマリーベルと御曹司が旅立った一枚絵と同じくらいワケわかめだ。何よりジノは何お前俺のカレンの横に立ってんの。序盤から出ずっぱりの割には大した見せ場もなかったくせに。まあラウンズはスザクとアーニャ以外皆アレではあるけど…。ビスマルクのやられ方なんて酷かったし、ナイトオブナインのこの人なんて、放映当初雑誌でスザクやジノやビスマルクと並んで重要人物みたいな描かれ方してたくせに、まともに本編で映ったのを見た覚えもないよ…。そう考えると少ない登場回数とは言えあのヤザンの出来損ないみたいなブリアタニアの吸血鬼さんは大分マシなほうだったのでは…。和月先生も「やはり十本刀は多すぎたのか。七本刀あたりにするべきだったのか…」と仰ってましたし…ね?