ネタバレなし。




とりあえず第1章終えました。体験版スルーしてたんで何もかも初見だったんですが・・・一言、なげーな!2時半に届いて3時にプレイ開始で終わったのが9時。多少休憩挟みつつとはいえほぼやり通しなので、5時間強。別に文句ではなく、どうしても前作の刃鳴散らす(ライター同じ)のイメージが強く、今回も同じくらいの短さでズバっと終わるかと思ってたんで・・・。まあニトロプラス10周年記念作品なんで、ボリュームにも相応の力を入れてきたってことかしら。


で、内容は、もっとバトルバトルしたものかと思ったらそこらへんは控えめで(顔見せ的な意味合いの強い最初の章だからかもだけど)、友人の失踪事件を追う3人の学生の探偵もどき話と世界観紹介に主軸が置かれ・・・というかこの主人公ヅラしたあやかしびとダイダラボッチに似たガキは誰やねん、キャラ紹介にカケラも載ってねーぞと公式サイト見たら、どうも第1章、第2章と、その章の主人公というか、語り部が変わるみたい。オムニバス形式ってやつですか。そのうえで全体というか、真の主人公たる村正が存在するんで、ブギーポップとかむこうぶちとかに近い感じ。

この形式もあいまって、主人公は途中と最後で顔見せ&バトルするだけで、どういう人物なのか肩書き(これすらどうだか)程度しか見せず、さらに語り手の学生という立場を生かして歴史の授業という形で世界観を頭の中に詰め込ませてくる、典型的な序章、にも関わらず5時間かかるあたり、良作だの奇作だのでなく、大作にしようとするニトロの意気込みが伝わってきます。


ちなみに同じ意気込みを感じたニトロ作品にはハローワールドがあるものの、そっちは序章でギブ。キャラデザと、日常描写・会話のダルさ、音声のテンポ、フルコースで反りが合いませんでした。いいから早く誰か死ねよと。


やぁまぁ、退屈な期間抜け出せば相当面白いらしいことは見たり聞いたりしてますが・・・。元々のうたい文句がニトロらしくないゲームだったんで、そこにたどり着く前に終了、楽しいらしいぜ?と聞いた後にはもうやる意欲が失せてたという・・・。村正はその点、1章の日常シーンは確かにダルめなんですが、「そういう」ゲームだと最初から認識しておけた点と、世界観の説明がハロワより好みの形と内容だったぶん、アリっちゃアリで。




肝心のバトルシーンは、始まった瞬間「まさかヴェドゴニアの再来か」と思ったらエースコンバット。文章メインですけど。鬼哭街刃鳴散らすに比べて冗長でスピーディーさに欠け、デモベに比べると地味なんで、少し拍子抜けといえば拍子抜け。


ただ!ライターの奈良原節とも言える「図解」描写は健在なので、これだけで個人的に戦闘の微妙さは帳消しにしてもいいです。奈良原作品(て言っても2作目だけど)にはこれがねえとな!第1章は航空力学というか、ドッグファイトの力学図解CGが出るわけですが、もうこれはホーリーランドの作者解説と同じくお家芸にするべきですね。


さらにオチも奈良原節=非常に容赦がなく。フラグが立ちまくってたのでタダじゃ終わらないだろうなーとは思ってたものの、まさかそこまでするとは思わず、モニターの前で「えー・・・」と呟いちまった。これから第2章ですが、同じく容赦がないのだろうなァ。


最後にエロ。エロゲなんで一応第1章内にもエロがあるにはあったんですが、あれでは抜けません先生。というか、抜かす気が塵ほどもねえだろこれ。エロゲ雑誌のサンプルCG、エロアニメのサンプル動画、鍵系の濡れ場、なんであろうと射精確認してきた俺であってもアレでは無理です。ムリムリフリクリ






以下ネタバレ










・先生
大塚英氏の本に出てきそうな犯人ですが、正直バレバレでした。お前のような善人がいるか(顔アイコン的に)。終えてみて思うと、校長のとこで弁護した際に「美しい」の発音だけ妙に浮いて聞こえたのは伏線だったのかも。


最後の授業のシーンは音楽も相まっていい感じ。 キチガイ万歳。




・エロ
死姦とかマジ勘弁。いや死んでないけどさ。


・主人公
なんか復讐者っぽい設定なんで、普段はアレだけど標的見つけた途端豹変するヴァンタイプなんかね?解説が好き過ぎだと思います。

戦闘に関しては、折角の村正の晴舞台なんだから、もう少し圧倒してもいいのにねえ。相手が「硬い」という理由付けはされたにしても、解説癖(もはやアドバイス)とあいまって、手加減しすぎという印象がどーにも。




・一条さん登場シーン
第1章で一番面白かった。だってドシリアスな場面に颯爽とド時代劇風のBGMを伴って現れたのがドギャルゲーチックなド美少女ですよ?(しかも制服)。笑うしかない。


これがギャグシーンもしくは作品自体がそういう雰囲気ならいんですけど、そうじゃないじゃないですか。もしくは相手がファンタジックなクリーチャーかメカメカした兵器なら、現れたのがビキニアーマーの美少女だろうと全然空気読めてますけど、相手普通のヤクザじゃないですか・・・。


例えばひぐらしのサトコが叔父に虐待されてる場面に、レナが時代劇風のBGMと共にナタを持って現れたら、カッケェ!と思う前に笑うじゃないスか、多分。そういうこと。




・雄飛
合掌。他の作品なら主人公を張れる、というか典型的な主人公気質であるこの子の首を斬り飛ばした時点で、キャッチコピーの「これは英雄の物語ではない」というフレーズが実感できました・・・。

でもコイツ、「押すなよ!絶対に押すなよ!」ばりにフラグを自分から乱立させてたんで、自業自得かなある意味・・・。多分目撃者は消す的な意味で殺されたんだろうけど・・・。




じゃメシ食ったら第2章いってきます。