第二章


ネタバレほぼなし




2章は誰視点?と予想してたら2章からは通しの主人公たる景明視点でした。1章だけが特別なんだろうか。つーかもう御堂御堂呼ばれすぎなので御堂でいいよもう(ツルギを持つ武人の呼び名の1つらしく、今回ゲストのメインキャラの一人に事あるごとに御堂と連呼される。そのうえ、1章では意識してなかったものの、ツルギたる村正も景明のことを御堂と呼ぶ)


視点が変わったおかげでウザさは解消され、1章よりは格段に読みやすくなってます。特に一条さんとの掛け合いは、ボケ倒す主人公とツッコミ担当の一条さん(時々逆転)がうまく噛み合ってて楽しい。ていうか一条さんが出てくると、テーマソングなのかなんなのか、問答無用で例の時代劇風のBGMが鳴り出すので、それだけでもう笑えるんですけど・・・。これ、シリアスな場面でも笑いそうで不安だな・・・。


冒頭、いきなり敵との剣劇シーンがあるわけですが、空中でのドッグファイトと違って、地上のほうが奈良原節が効いてて好きかな。パワードスーツ装着してはいるけど、やってることは刃鳴散らすと同じだしね。


ちなみに第2章の内容をネタバレなしで簡単に説明すると、ジジイ同士の青春愛憎劇という、まさに誰得、いや、ファン層を掴んだある意味とてもニトロらしい話・・・。


ちょいと公式の人物紹介、第2章の登場人物の項を見て頂けるとわかるように、いかにも端役ヅラというか、無能そうなオッサンが左端にいるわけですが、このオッサ・・・いやジジイがこの章の主役の一人で、しかも無能どころか強いんですよ。じゃあ真ん中のエロそうな女忍者だな。ゲストキャラとして、この章ではこいつがアレされたりコレされたりするんだろ?と思った方、サンプルボイスをお聞きください。


・・・聞きましたか?そういうことです。敵もジジイ!味方もジジイ!見た目女もジジイ!という、もうなんか加齢臭で死ね!と言わんばかりのシナリオ。 でも第1章よりは好きですけどね。視点というか、語り手が変わったのも大きいけど、登場人物が中学生よりはジジイと幼女のほうがいいや。






以下ネタバレ








・主人公
いきなり苦戦しすぎ!相手は寄生のおかげでパワーアップしてると言っても。前回と違って量産型のツルギなのに・・・。この場合、量産型であそこまで追い詰めた右京さんを褒めるべきか。


上にも書きましたが視点が収まるところに収まったので、普段のボケっぷりというか、空回りっぷりというか、その言葉を吐くに至った思考というのが表示される為、ギャップが面白いです。


「芸術的な回答です。困り果てました」




・右京さん
この章の真の主人公。多分。50過ぎて30年前の初恋の女に拘り続け、30年悩みぬいた結果は「格好付けるのやめてカミングアウト」。さらに一媛に瓜二つとは言え、少なくとも35歳近く歳が離れているであろう一条さんに告白!略奪!濃すぎる!50過ぎのチョビヒゲロリコン粘着ヤンデレジジイ(しかも割りと強い)って、何の冗談だよ・・・。




・弥源太
御堂連呼の犯人その1。この人と右京さんの話って、細かくやれば刃鳴散らすみたいに1つのゲームに出来そう。ジジイだけど。墓参りのシーンはこの章で一番好きかも。ロリコン爆誕の瞬間も見れるし。




・一条さん
素性がある程度明らかに。ジジババっ子ってのはいいですね。ツルギの破片を貰ったお陰で、戦闘にも絡んでくるのかしら。っつーか第1章の登場を見るに、もしかして素手でツルギを粉砕するキャラなのかと思ったがそんなこともなかったぜ。




・香奈枝さん
糸目は信用できねえ!腹黒系の匂いがするぜえ・・・!


冒頭景明に助けられたけど、多分景明がこなかったらサヨさんが止めるか、サヨさんを装着して戦ってたに違いない。そういえばサヨさんもジジババだ・・・。


一番の突っ込みところは地の文で「どうみても生粋の大和人」と連発されるとこか。本編でも突っ込まれてるように、170cmの長身のうえに、髪ピンクやでピンク。




・小太郎
ジジイ!てっきり銀星号に何かされたか、もしくは兎に角なんらかの理由で、月山に精神を乗っ取られ、体はそのまま若い女で、あの声は月山が出してるんだな。こちらのことを村正村正とツルギの名前で呼んだり、カロリーが尽きなかったりするのもそれが理由だろ?と、この予想には結構自信あったんですけど、そんなこともなかったぜ・・・。ジジイ・・・。




・オチ
てっきり村を虐殺かと思ったのにそっちかよ!いきなりゲージが黒く染まってズドヴァッ!って音は心臓に悪いっつーの。


村長らも武者であるっていう正体知ってたんだから、どうも情報漏洩を防ぐ為とかでなく、この行動は村正の所為っぽいなー。妖刀の所以がこれか?


今回村正で斬り殺した相手は二人、その後殺戮した相手も二人。となると、斬った相手のぶん、近しいものを同じだけ殺さなければならないとか、そういうオチかしら。


戦闘中に村正とのわだかまりが解けたと思えばこれじゃなあ・・・。そりゃ景明も道具扱いしたくもなろうて。